IT ヘルプ デスクの役割と重要性

企業向け IT ヘルプ デスクとリモート サポート

リモート IT ヘルプ デスクは、従業員にとって企業の IT サポートへの命綱です。IT 技術者や仮想ヘルプ デスクのエージェントを擁するヘルプ デスクは、技術的な問題解決のための一元化されたリソースです。従業員が問題を経験しているのが Mac でも、PC コンピュータでも、iOSAndroid といったモバイル デバイスでも、その他の IT 機器やパスワードのリセットについてであっても、依頼は IT ヘルプ デスクに集まります。とはいえ、ヘルプ デスクを物理的な場所に限定する必要はありません。

組織によっては、ヘルプ デスクという語がいくつかの別の名前で呼ばれています。ヘルプ デスクの呼び方として、次のような名称が一般的です。

  • IT ヘルプ デスクまたは IT サービス デスク: オンプレミスまたはリモート ヘルプ デスクを指す最も一般的な名称です。
  • リモート ヘルプ デスク、仮想ヘルプ デスク、ライブ仮想ヘルプ デスク、IT 仮想サービス デスク: 特にリモートで運営している場合の名称として使用されます。
  • リモート アクセス ヘルプ デスクまたはリモート デスクトップ ヘルプ デスク: これらは遠隔地の機器にアクセスして制御する機能の名称として使用されます。

 

IT ヘルプ デスク ソフトウェアとは

技術者とエンド ユーザーがリモート、オフィス、ハイブリッド環境で仕事をしている場合、IT 部門にとって企業全体の技術的問題を解決することが難しくなります。従業員がどこにいてもサポートを受けられるようにするための、リモート ヘルプ デスク ソフトウェアが必要です。ヘルプ デスク ソフトウェアは、お客様が企業の製品やサービスを使用する中で問題のトラブルシューティングを行い、サポートを受けるのを助けることができます。

自社向けのサービス デスクを立ち上げる方法

技術者とエンド ユーザーがリモート、オフィス、ハイブリッド環境で仕事をしている場合、IT 部門にとって企業全体の技術的問題を解決することが難しくなります。従業員がどこにいてもサポートを受けられるようにするために、リモート ヘルプ デスク ソフトウェアが必要です。ヘルプ デスク ソフトウェアは、お客様が企業の製品やサービスを使用する中で問題のトラブルシューティングを行い、サポートを受けるのを助けることができます。

  1. 自社向けのサービス デスクを立ち上げる方法

ヘルプ デスクをゼロから構築する場合でも、組織に柔軟な働き方を今後さらに定着させるためにヘルプ デスク システムを設置する場合でも、どこからでも働ける環境をサポートするために、ヘルプデスクを設置する 4 つの主な手順を実行する必要があります。

自社向けのサービス デスクを立ち上げる方法

ヘルプ デスクをゼロから構築する場合でも、組織に柔軟な働き方を今後さらに定着させるためにヘルプ デスク システムを設置する場合でも、4 つの主な手順を実行する必要があります。どこからでも働ける環境をサポートするためにヘルプ デスクを立ち上げる方法をご紹介します。

手順 1: しっかりとした基盤を構築する。
サービス デスクの立ち上げには、まず会社のインフラストラクチャ、アクセス、セキュリティについてじっくり検討することが必要です。リモートではすべてのエンド ユーザーとデバイスが会社の VPN に接続できれば理想的ですが、いつでもそうできるとは限りません。リモート ワークをサポートするため BYOD ポリシーが拡張され、個人所有のデバイスが活用される場合は特にそうです。

同時に、オンラインに移行するプロセスが増加する中で、悪意のあるアクティビティは重大な懸念事項となっています。サポートの提供と同時に、需要の増大に対応し、BYOD のリモート サポートへのシームレスなアクセスを実現し、悪意のある行為者を締め出せるインフラストラクチャとすることが重要です。

手順 2: すべてのデバイスを IT ループに入れる。
IT ヘルプ デスクは、多くの場合企業内のすべてのラップトップ、デスクトップ、スマートフォン、タブレットにリモートでのサポートを提供します。しかし、オフィスが従業員個人のリモートな仕事場に分散している状況では、従業員が生産性を維持できるようにするための物理的な設備や環境にも注意を払う必要があります。IT 部門は従業員が仕事を進めるために必要なすべてのもの、例えば個人の WiFi ルーター、プリンタ、セカンド モニタやその他の設備もサポートしなければなりません。その場でカメラを共有するなどの視覚的なエンゲージメント テクノロジーを活用することで、技術者は物理的なスペースがどうなっているのかを見ながらエンドユーザーを問題解決へと導くことが可能になり、距離によるギャップを埋めることができます。

手順 3: 技術者の技能を強化する。
ヘルプ デスクの成功は技術者の能力に大きく依存するため、技術者が迅速かつ効率的に技術サポートを提供できるようなソリューションを用意する必要があります。ここでは、求められる機能をいくつかご紹介します。

  • 技術者のコラボレーション: 複数の技術者が単一のリモート サポート セッションに参加し、単一の窓口 (SPOC) として機能するようにします。
  • エンド ユーザーおよび技術者のアンケート : より効率的に問題を解決するために、セッション後のフィードバックを収集して傾向を把握します。
  • 履歴とノート: 以前にどのような作業が行われたかを技術者に示し、同じ質問や操作を繰り返さないようにします。
  • スクリプト: 繰り返し発生するタスクに自動化で対応します。

これらの機能やその他の便利な機能によって、技術者は仕事を進めやすくなります。

手順 4: シームレスで安全なリモート サポート接続を構築する。
支援が必要なとき、従業員はどのように連絡してくるでしょうか。ヘルプ デスクのリモート サポート セッション開始をどのように計画しますか。このような点を後から考えるわけにはいきません。リモート サポート ソリューションでは、技術者側からであれエンド ユーザー側からであれ、会社のワークフローに適合し、すばやく安全にセッションを始められる接続方法を選択できるようにしてください。適切な接続方法があれば、孤立したスペースで働いている従業員もつながりを感じられるでしょう。

仮想サービス デスクを設置する際の注意点

ヘルプ デスク サポートの立ち上げを計画するときには、以下のようなポイントについて検討しておく必要があります。

  • 速度。強力なインフラストラクチャがあれば、あらゆるデバイスにすばやく接続し、お客様とチャットしながら相手のデバイスを遠隔操作して、問題をすばやく解決できます。
  • セキュリティ。すべての安全なリモート サポート セッションが暗号化された接続を経由するようにし、理想的には 256 ビット SSL 暗号化接続を採用します。技術者のリモート ログインが必要になるたび、権限を付与するように促すメッセージがエンド ユーザーに表示されるようにしてください。リモート技術サポート セッションが終了したら、それぞれの接続を可能にしていたファイルが自動的にアンインストールされるようにしましょう。
  • 信頼性。複数のデータ センターからポストされ、アップタイムが常時 99.99% 以上であるソリューションを見つけてください。
  • 柔軟性。技術者は単一のリモート サポート ツールを使用して、Mac、PC、および Android や iOS といったモバイル機器を含む複数のプラットフォームで、難易度がさまざまに異なる問題を解決する必要があります。
  • シンプルさ。Rescue リモート サポート ソフトウェアのような SaaS ベースのソリューションは、ハードウェアのメンテナンスが不要であり、すばやく簡単に展開できます。利用も簡単であって、技術者がワンクリックで診断、ファイル転送、制御を実行できるものであるべきです。
IT およびリモート ヘルプ デスク

IT ヘルプ デスク サポートとオンサイト IT サポートの違い

高等教育機関のように、従来はオンサイトでの IT サポートが標準だった業種もあります。キャンパスに位置する IT 部門が、技術的な問題が発生したときに学生、教職員、スタッフをサポートすることができていました。しかし、世の中の他の部分と同じように、新型コロナウイルスによるパンデミックの中で、大学もリモート モデルへの転換を迫られました。キャンパスの塀がなくなって遠隔学習に変わっていく中、IT チームはリモートでの IT ヘルプ デスク サービス提供に切り替えることが必要でした。また、遠隔学習やハイブリッド学習の定着に伴って、仮想ヘルプ デスク サービスの需要は大きくなっています。

ヘルプ デスクが 1 つの地点に一元化されているにしろ、個別のワークスペースからなる仮想空間内に存在するにしろ、ユーザーには引き続き IT サポートが必要です。そして、問題解決のためにいつでもキャンパス内を動けるわけではありません。可能な限りリモートで問題を処理するほうがずっと効率的であり、そのためには適切な IT ヘルプ デスク ソフトウェアが必要なのです。

企業向け IT サービス デスク ソフトウェア

ヘルプ デスクが業務を秩序正しく進め、リクエストをすばやく効率的に処理するためには、ツールキットにいくつかのツールが必要です。次のようなツールは最も重要です。

  • 問題発生時にいつでも迅速かつ安全に IT ヘルプ デスク技術者がリモート デバイスへ接続できるリモート サポート ソリューション。
  • IT 部門が予防的にネットワーク上のデバイスの健全性と安全性を維持できる、リモート監視および管理 (RMM) ソリューション。
  • 技術者がエンド ユーザーのモバイル カメラを通して物理的なデバイスや環境を確認し、解決方法を指示できるカメラ共有ソリューション
  • よくある問題に対応するためのセルフサービス リソースへのアクセスをエンド ユーザーに提供する、AI 搭載エンゲージメント ソリューション。
  • リクエストの追跡と把握を可能にするチケット システム。

これらのツールすべてがヘルプ デスクのシステム内で連携して機能すれば、組織のワークフローの効率は高まります。つまり、セルフサービスとライブのリモート サポート セッションをシームレスに連動させ、ベンダーの統合によりツールをまとめて使用と管理を容易にし、API によってシームレスなサポートのためにソリューションを統合するのです。

ツールキットの中で最も価値があるのは、リモート サポートでしょう。従業員は、問題を自分で確認して診断するため、リモート デスクトップ ソフトウェアを使用してユーザーのデスクトップ、ラップトップ、モバイル デバイス、タブレットを制御できます。企業グレードのリモート ヘルプ デスク ソフトウェアでは、技術者が簡単に診断、設定の確認、設定の変更、ファイルとドライバーのダウンロードを行えます。また、デバイスの機能についてユーザーに説明したり、アプリケーションの使い方を実演したりすることが簡単にできます。

企業向け IT ヘルプ デスク ソフトウェアのメリット

連携の優れたヘルプ デスク システムに加えて、ヘルプ デスク ソフトウェアのメリットにも注目できます。担当者が問題を見つけて修正するのにかかる時間が短縮されるため、通話処理時間が短縮されます。最初の通話で解決される問題が増加し、また、ユーザーを巻き込むことなくリモート コンピュータ サポートを提供できる技術者にコントロールを委ねることができるため、顧客満足度が上昇します。技術者が 1 日に処理できるサービス リクエストが増えるため、生産性が大きく上がります。

問題解決の速度が上がり、コミュニケーションが容易になり、サポートとのやり取りのストレスが減るため、エンド ユーザーの満足度を向上させられます。問題解決にかかる時間が短縮され、ヘルプ デスク担当者の生産性が向上するため、コストも削減できます。

企業向け IT ヘルプ デスク ソフトウェアのユース ケース

ここでは、IT ヘルプ デスクがリモートで働く従業員をサポートする例をいくつかご紹介します。

IT およびリモート ヘルプ デスク
  • 従業員が電子メールやその他の重要なプラットフォームへアクセスできない
  • 従業員のホーム オフィスの WiFi がつながらない状態が続き、ルーターの問題の解決にサポートを必要としている
  • 技術者は従業員の勤務時間外にリモート コンピュータ上で作業するため、仕事を中断させない
  • 技術者はデバイスを制御して、エラーメッセージを再現できる
  • 技術者は問題の根本的な原因を見つけるために診断ソフトウェアを実行できる
  • 従業員が印刷できない
  • モバイル アプリが頻繁にクラッシュする

IT ヘルプ デスク技術者が従業員のデバイスに迅速かつ安全にアクセスできれば、これらの問題やその他の問題を数分のうちに解決できます。

仮想ヘルプ デスク ソフトウェアの連携によるメリット

  1. サポート タスクの効率化

    技術者はチケット アプリケーションや CRM アプリケーションの中からリモート デスクトップ セッションを開始できます。手動で切り替え、ログインし、セッションを開始する必要はありません。これにより技術者のワークフローが効率化され、生産性が高まり、対象のユーザーが受けるカスタマー サービスが向上します。

  2. シングル サインオン

    他のアプリケーションとの連携によって、技術者は資格情報を一度入力するだけでよくなります。資格情報を再度入力しなくても、別のアプリケーションからリモート IT サポート セッションを開始できます。これによって技術者が実行しなければならない手順が 1 つ以上減り、業務の効率が高まります。

  3. セッション データのシームレスな同期

    チケット システム、CRM、またはその他のアプリケーションと連携させると、リモート デスクトップ セッションのデータを各セッション終了時に自動的に同期できます。これにより、シームレスなカスタマー エンゲージメントの追跡を簡単に実現できます。

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